「丸洗い」や「染み抜き」で早めに落としたい、着物の汚れ | |
着物を汚れにくくする「撥水加工」 | |
しまい方、普段のちょっとしたお手入れヒント。 |
きものライフを楽しむためにも、いつもきれいな着物を着たいもの。せっかくの着物も、ちょっとした汚れや染みがついただけで、その価値が下がってしまいます。
そこで大切なのが、着物のお手入れ。日常のお手入れやシーズン終了後の保管など、ベストの状態で保つことで、着物そのものを長持ちさせることにもなります。
■着物クリニック
着物をいつまでもきれいに保つポイントです。
◆湿気が嫌い | 風通しの良い日陰で、ハンガーにかけ、体温や湿気を取ります。 |
◆汚れを点検 | 上前や裾、衿、袖などは特に注意。シミなどはなるべく早く手当てを。 |
◆その他 | アイロンは温度に注意(130〜150℃)し、あて布を忘れずに。 ※生地によっては変色することもあります。細心の注意を! 箪笥にしまう場合は、たとう紙に包んで。防虫剤も忘れないように。 |
いつの間にかできていることの多いのが着物の汚れですが、一工夫することで、汚れを付きにくくすることができます。それが撥水加工です。 絹の着物の弱点といえるのが「縮み」や「変色」、「染み」、「カビ」などですが、実はこれらの原因は全て水によるもので、この弱点を解消するために生まれたのが「着物用の撥水加工」なのです。 撥水加工後は、醤油やジュース、水など、ほとんど水性の汚れをはじきます。 とはいえ、程度によってはやはりシミがきることもないわけではないのでく、油断は禁物。付着した汚れは加工してあっても、なるべく早く手当てしてあげることが第一です。 もちろん、加工することによって、染み抜きなどもより簡易になるという効果も得られるわけです。 |
着物にシミがついた場合、応急処置のひとつとして、水を含ませた布などで軽く押さえ拭きをする方法があります。しかし、無理にこすったりすると生地に染み込んだり、生地自体がキズやスレになる事がありますので注意が必要です。またインクなども逆にシミが広がってしまうので、同様です。 化粧品などの油汚れは、染み抜き用の薬品なども手に入りますが、自分で処置をするには、ある程度の知識や慣れが必要です。 着用時に付いた水や油や汗などの汚れは、早めに「丸洗い」や「染み抜き」等に出して落としておくのが良いでしょう。 「丸洗い」は、着物のドライクリーニング。また「洗い張りといって、仕立てを一度全て解いて、反物状態にして洗う方法です。 「染み抜き」は生地の素材や汚れの程度によって方法が異なりますが、いずれも専門店に任せることで、安心して着物をきれいな状態に保つことができます。 |